ローストビーフを妊娠中に?トキソプラズマと生肉のはなし

ローストビーフ3

クリスマスシーズンが近づいてきて、ディナーやおもてなしなどでローストビーフはよく出てきますね。

でも、妊娠中は生肉やレアな状態のお肉を食べちゃいけないっていうし。。。

妊婦さんに知っておいてほしい、お肉のお話です。

スポンサードリンク

ローストビーフを妊娠中に?トキソプラズマへの感染リスク

ローストビーフだけではなく、生肉や火のあまり通っていないお肉、サラミ、プロシュットクルードなどには、
寄生虫「トキソプラズマ」が潜んでいるかもしれません。

トキソプラズマという寄生虫は牛肉、豚肉の中にいるかもしれないだけではなく、土の中や猫の糞にもいる危険性があります。

このトキソプラズマという寄生虫に妊娠中に初めて感染する(トキソプラズマ症)と、
血液中に入り胎盤から胎児に感染するリスクがあるのです。

もし、胎児もトキソプラズマに感染すると最悪どうなるのかと言うと、
・妊娠初期に胎児がトキソプラズマに感染した場合には、流産または胎児死亡
・妊娠中期以降に胎児がトキソプラズマに感染すると、先天性トキソプラズマ症を起こします

赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症になると、1~2%が知的障害、4~27%に脈絡網膜炎、両側性の視力障害になる可能性があります。

ちなみに、家猫の場合はトキソプラズマに初めて感染してから2週間の間しか糞に出ませんので、
新しく子猫を飼う場合以外は心配はいりません。

どうしても心配な場合は獣医さんに猫のトキソプラズマの抗体検査をしてもらってください。

スポンサードリンク

妊娠中のトキソプラズマの検査は何回?

ヨーロッパではトキソプラズマに感染するリスクがとても高いので妊娠すると、
トキソプラズマの抗体がなければ妊娠発覚から出産するまで3~4回トキソプラズマの抗体検査をします。

そして、生肉だけでなく、生の野菜を食べることも注意を受け、野菜は火の通った野菜か重層で洗った野菜を食べるように言われます。

日本でもトキソプラズマの抗体検査(血液検査)を希望で1000円程度で受けられるので、
自分がトキソプラズマの抗体があるか知っておきましょう。

妊婦さんが食事でローストビーフを食べたい時の対策

妊娠中でもローストビーフやプロシュットクルードを食べたい時、ありますよね。
基本的には食べないほうがいいです。

でも、ほかの人が食べてるし・・・。

そんな時には、レストランの人やおもてなしをしてくださっている人に別に火を通してもらいましょう。
(トキソプラズマは66度以上の加熱で死滅します)

邪道ですが、電子レンジでチン!とするのもいいですね。

まとめ

日本ではトキソプラズマに感染するリスクは少ないと言われています。

それでも、年間、妊婦さんが100人も感染していて、お腹の中の赤ちゃんもトキソプラズマに感染してしまい、
水頭症などの障害が出たケースがあります。

確率的には少ないから、わたしは大丈夫!と楽観視するのもいいかもしれませんが、
お腹の中の赤ちゃんを守れるのはお母さんだけです。

ローストビーフや生肉が好きな人は妊娠中大変ですが、
これも一時のことと思って、妊娠生活を頑張ってください。

授乳中のローストビーフについてはこちら ⇒ ローストビーフは授乳中に食べてもいい?授乳中の食事制限

スポンサードリンク
このエントリーを Google ブックマーク に追加
[`evernote` not found]
LINEで送る
Pocket