妊娠中から食事制限で避けてきたローストビーフですが、
クリスマスや新年パーティーで食べたい1品でもありますね。
子供が生まれて授乳をしているけど、ローストビーフは
食べても問題ないのか検証してみました。
☆ 授乳中のローストビーフ、何が問題?
妊娠中、トキソプラズマに初めて感染するとお腹の中の赤ちゃんも感染してしまうので、トキソプラズマの抗体を持っていない妊婦さんは火の通っていないお肉を食べないようにしています。
ローストビーフは火が通っているとはいえ、中が生に近いので妊娠中は避けています。
母乳育児をしていると、お母さんの食べたものが赤ちゃんに反映されるので、トキソプラズマやリステリアといった細菌をお母さんが感染しちゃったらどうしよう?
そんな心配をしてしまいますよね。
でも、実は菌は母乳から出ないので、ローストビーフも食べて大丈夫。
助産婦さんも、
”油濃いものや糖分の多いものを絶対に食べないように!ではなく
量と、その後の授乳間隔に気をつけてください”
とのこと。
適度な量をおいしく食べるのはOKですよ。
☆ ローストビーフ以外に気になる授乳中の生食
ローストビーフなどのお肉以外でも生食って食べていいのか気になりますね。
刺身、生卵、牛乳を摂り過ぎると赤ちゃんのアレルギーの原因になるので生では食べないほうがいいと言われた人も多いと思います。
でも、日本小児アレルギー学会のガイドラインではアレルギーの赤ちゃんでも、お母さんの食事制限までは一般的には必要ないと言われています。
お母さんが生卵などを食べて、赤ちゃんに蕁麻疹などのアレルギー反応が出てしまった場合は、避けたほうがいいですし、もし食べてしまった時には、食べてから5~6時間開けて授乳をしましょう。
アレルギーの心配がない場合は、特に神経質になる必要のない生食ですが、お母さんがつかれていたりすると食中毒になりやすい場合も。
卵を生で食べるときには殻をしっかり洗ったりして、菌に気を付けたいものです。
☆ 食中毒になってしまった時は授乳してもいい?
いくら気を付けていても、食中毒になってしまうことはありますよね。
これからの季節、カキもおいしい季節ですし、ノロウイルスなどにやられてしまうことも。
そんな時、母乳から菌が移ってしまったりしないか、授乳はしても大丈夫なのか、母乳育児の場合気になるところです。
結果からいうと、母乳には食中毒などの菌は出ませんので、授乳はしてもかまいません。
でも、気を付けてほしいのは、ノロウイルスなどの食中毒の菌は感染力が強いので、トイレに行ったり、吐いたりした後の手洗いは消毒を徹底して、そこから赤ちゃんにうつさないように気を付けてください。
下痢がとまってもしばらくは菌が出ますので、下痢が止まってから2~3日は手の消毒を徹底しましょう。
授乳中でもローストビーフやほかの食べ物をやめる必要はないので、楽しく美味しく、ほどほどにいただいてくださいね。
妊娠中のローストビーフについてはこちら ⇒ ローストビーフを妊娠中に?トキソプラズマと生肉のはなし