ひな祭りと言えばひな人形ですね。
その中でお内裏様とおひな様の次の段に飾られるのが三人官女。
三人官女は位が高くおひな様に生涯を通じて仕える、
とても大事な役目があるのです。
そんな三人官女ですが、ただ3体の人形をただ並べるだけではありません。
人形の姿と表情の意味を紹介していきます。
三人官女で結婚してて眉毛がないのは誰?他の官女は?
一人だけ眉毛の無い人形は三人官女の中で中央に配置されます。
さらにお歯黒もしているので口が黒くなっています。
残りの二人の三人官女は若い女性が務めて将来しかるべき年齢になった時、
結婚などの段取りを仕切ることができる様に付き従い学ぶ女官がなります。
三人官女は女官の中でも重要で大切な役目を背負っているのです。
また結婚式だけではなく結婚後の生活も幸せを願う意味もあります。
そんな三人官女の正しい呼び方を紹介します。
右に位置する官女はきちんと口を閉じた”むすび”、
真中の官女は”眉なし”で左の官女は口を開いているので”口開き”。
注意して三人官女の人形の口を見てください。
それぞれ違いがあるのがわかります。
三人官女の位置だけではなく持ち物も変わってくるので、
ちゃんと意味を知って正しく並べてください。
三人官女の眉毛のあるなし 何故そうするか詳しく解説♪
眉毛が無いのは基本的に既婚者であることを表しています。
眉をそり落とす習慣は江戸時代からだと言われていていますが、
諸説あって平安時代から始まった風習とも考えられるのです。
既婚者だけではなく婚約した場合や、
それなりの年齢に達したしるしとも考えられています。
あたり前のことですが既婚女性は不貞となる恋愛をするのはもってのほかです。
それを戒めるために眉をそり落とし表情が現れにくくし、
男性と深い交流をできにくくするためとの説があります。
また昔は無表情の女性が美しいとされていたこともあり、
表情が現れにくくするために眉をそったという説もあります。
ただ既婚であるために眉をそり落とすのではなく、
当時美しいとされた無表情を表すとはちょっと驚きです。
どちらの説も真逆でモテにくくするために眉をそるのか、
美を追求して眉をそるのか、考えると不思議な風習となります。
時代によって女性の美しさの基準は色々あるのです。
三人官女をしっかりまとめる中央の”眉なし”
経験豊富でなければ勤め上げることはできません。
既婚であるか独身なのか、
どちらにしても眉をそることによって年の功を表しているのです。
まとめ
三人官女の中の一体でインパクトのある”眉なし”ですが、
ちゃんと眉をそり落とす理由があったのです。
ひな人形を飾る際には昔の風習を思い、
おひな様が幸せになってくれるように尽くした三人官女の役割を考え、
結婚はいかに重要だったかを知っていただけたらうれしいです。