冬が来て温まりたい時、あつあつのふろふき大根がおいしいです。
しかしなぜ“ふろふき”と呼ぶのか?
残念ながら“ふろふき”の語源ははっきりとせず諸説あります。
おいしいくあつあつのふろふき大根を楽しむと共に、
ちょっとした豆知識を深めるため、
いくつかふろふき大根の名前の由来を紹介します。
ふろふき大根の由来と語源は諸説あり☆
漢字で表すと“ふろふき”は“風呂吹き”と書きます。
“ふろふき”は大根などの野菜を切ってそれを蒸すか煮る単純な料理で、
最後に練りみそをかけて頂くものです。
大根を煮るという所に注目すると次のような説があります。
うるし職人がうるしを乾かすところを風呂と呼んでいました。
冬になるとうるしが乾きにくくなりどうした物かと考えたとき、
その風呂で大根の煮汁を霧吹きするとよいと、ある僧から教えて貰ったのです。すると大変うるしの乾きがよくなり、大成功しました。
うるしを乾かす時に風呂の中で使う大量の大根の煮汁が必要なため、
大量に煮た大根は余ってしまいます。その大量の大根を近所に配ったら、これがうまいとなり、
いつからか風呂で吹いた(霧吹した)つまり“風呂吹き”と呼ばれるようになった。
また大根は滋養になるという所から次のような説もあります。
やすくて栄養があるということで不老富貴(ふろうふき)をもたらす、
しかし、風呂吹きにつながるかと言えばちょっと微妙です。
食べる時の仕草を見て“ふろふき”と呼ばれることになったともいわれます。
昔、蒸し風呂で熱くなった体に息を吹きかけ、垢を拭き取る人がおり、
そのしぐさと、熱い物を食べる時ふーふーと息をかけながら食べる様子が、
似ているので“風呂吹き”と言われるようになった
という訳です。
この様に由来はいくつかありますがこれだ!
という説は残念ながらまだ見つかっていないのが現状となります。
ふろふき大根はほろふきともいう?
“ほろふき”大根で検索した場合ですが、“もしかしてふろふき大根?“
とわざわざ注意してくれます。
しかしちゃんと検索結果には“ほろふき”大根がヒットし、
単純な間違いではありません。
どうやら“ほろふき”は方言で、地域によるものである可能性が高いです。
ふろふき大根でもほろふき大根でも通用しますので、
深く考えず自分が使っている呼び方を使ってください。
どちらにしても大根のおいしさはかわりませんので、
安心して使うとよいですよ。
まとめ
“ほろふき”と呼んでも構わないのですが、“ほろふき”は少数派です。
「え~なにそれ!」と言われたくない場合は、
“ふろふき”をつかうほうが断然伝わりやすく有利ですね。
ちょっとモヤモヤする結果になってしまいましたが、
おいしく大根を調理すればオールOK!
大根料理の豆知識として楽しんで頂ければうれしいです。