洋食の一つオムレツ。
その語源って、何なんでしょうか?
そもそもオムレツってどこの国の料理かも、
良く分かりませんよね。
今回は意外と知られていない、
オムレツの語源や歴史を紹介します。
オムレツの語源って?
オムレツの語源は諸説あるとのことですが、
有力は話を紹介しましょう。
昔、散歩中のフランスの王様が空腹になり、たまたま立ち寄った民家で、
何でもいいから食べ物を用意してくれ、と言いました。
すると、民家の主人はフライパンを取り出し、
あっという間に溶き卵を焼いて提供したんです。
するとその見事な手早さに王様は感心して、
『オム・レスト(素早い男だ)!』とほめたたえました。
『オム』はフランス語で男性、『レスト』は早い、
という意味を持っています。
この『オム・レスト』という言葉が訛って、
『オムレツ』になり、王様の空腹を満たした料理名になった、
といわれているんです。
でも確かにオムレツって、卵と塩コショウ、
生クリームだけで作るなら、割と素早くできますね。
ちなみにオムライスは、
オムレツでケチャップライスを包んでいることから、
日本で名づけられた洋食なんです。
オムレツは海外だけれど、オムライスは、
日本独自の料理だったんですね。
発祥はフランス?気になるオムレツの歴史
オムレツの発祥はフランスだと言われています。
語源でも紹介したように、
フランスの王様が食べたことで名付けられていますし、
そもそもはフランス料理だったのでしょう。
ただし、スペインを始め、現在では色々な国で、
大きくアレンジを加えられたオムレツは作られていますね。
例えば、じゃがいもやパプリカなどの具材を入れて、
溶き卵をフライパンに流し、じっくり加熱した、
分厚くて丸いスパニッシュオムレツなど。
アメリカでも、色々な具材を入れたオムレツが人気なんですよ。
確かに、卵と塩コショウだけでもシンプルで良いですが、
野菜など具材が入っていても美味しいし、栄養も摂れますよね。
ちなみにオムレツは、明治時代に日本でも伝わった、
とされています。
明治の頃になると、日本には色々な西洋料理が伝わり、
そのうち飲食店でも提供されるようになります。
NHKの連続テレビ小説『あぐり』でも、
主人公のあぐりが家族と共にレストランでオムレツを食べるシーンがあります。
オムレツって、今となっては身近な食べ物だけれど、
知らなかったことが実に多いですね。
とってもお手軽だけれど、フランス料理には変わらないので、
ぜひパリを思い浮かべながら食べてみてください。
まとめ
オムレツの語源は『オム・レスト(早い男)』といわれています。
空腹の王様に素早く料理を提供したことが、
名前の由来だったんですね。
しかも、オムレツはフランス料理の一種なので、
オシャレな気分で食べてみてはどうでしょうか?