カツレツととんかつって、違いがよく分からないですよね。
でもカツレツって、ミラノ風カツレツっているものもあるから、
ヨーロッパの料理に近いんでしょうか…?
今回はカツレツととんかつの違いや、
それぞれの語源などを解説していきます。
カツレツととんかつの違い
とんかつはご存じの通り、
豚のロースやヒレ肉に衣をつけて揚げたもので、
日本食としても有名ですね。
一方カツレツって、
実はフランス料理のコートレットが元になっているんですよ。
コートレットは豚肉ではなく、
本来は薄く切った牛肉にパン粉をまぶして揚げ焼きにしたもの。
確かにカツレツって、とんかつに比べて厚さが薄いし、
衣もキメ細かいですね。
つまりカツレツは、元は牛肉を使ったフレンチで、
とんかつは豚肉を使った日本食。
そしてたっぷりの油で揚げるとんかつに対して、
カツレツは薄くひいた油で揚げ焼きにする、
というのが違う点です。
カツレツととんかつって見た目はすっごく似ているけれど、
意外とこんなにも違う料理だったんですね。
ちなみに、カツレツはパン粉に粉チーズを混ぜておき、
焼きあがったらトマトソースをかけて食べるのがおすすめ!
カツレツととんかつの気になる語源と起源
カツレツは、元になった『コートレット』が語源とされています。
確かにちょっと発音が似ていますね。
ちなみに『コートレット』とは、
フランス語で骨付き背肉という意味。
日本には明治時代に伝わったとされていて、
フランス料理店で提供されていたんですよ。
といっても当時は牛肉ではなく豚肉を使っていたため、
『ポークカツレツ』と名付けられました。
当初はポークカツレツはデミグラスソースをかけて食べられていましたが、
後にウスターソースをかけて食べられるようになり、
付け合わせも温野菜からキャベツの千切りに変わっていきます。
そして、肉もだんだん分厚いものが使用され、
ナイフとフォークで食べるフランス料理から、
『とんかつ』として、日本食に変化していきました。
つまりカツレツって、とんかつのご先祖様だったんですね。
とんかつという名前も、『ポークカツレツ』のポークを日本語に言い換えられ、
カツレツを『カツ』と縮めて呼んだことから付いたとされています。
そして現在では、とんかつは豚肉だけではなく、
鶏を使ったチキンカツ、牛を使った牛カツなど、
種類も豊富になりました。
また、とんかつと玉ねぎを出汁で煮て卵でとじてご飯に盛ったカツ丼や、
サンドイッチにしたカツサンドなど、色々な派生料理が出来たんですね。
それも元を辿ればコートレットに行きつく、
というわけです。
こうして見ると、料理の起源ってかなり面白いですね。
まとめ
カツレツはフランス料理のコートレットが元になっており、
薄い牛肉を揚げ焼きしたもの。
とんかつは豚肉に衣をつけて揚げた日本食です。
でも元を辿れば、
とんかつもカツレツから生まれた料理だったんですよ。