寒くなってくると流行りだすインフルエンザ。
大人がかかってもしんどいものですが、赤ちゃんがかかってしまったら?
と思うと心配ですよね。
6か月未満の赤ちゃんはお母さんからの抗体があるので、軽く済む場合もあるのですが、
1歳未満の赤ちゃんは体力もないので重症化してしまうケースも。
そんな、赤ちゃんのインフルエンザの主な症状、対策、ケアについてお伝えします。
インフルエンザに赤ちゃんがかかったときの症状
インフルエンザに赤ちゃんがかかったかも?
疑わしいそんな時に目安にしたい症状は、
・38度以上の突然の高熱
・おっぱいやミルクの飲みが悪くなる
・グズグズと泣いたり機嫌が悪くなる
・やや遅れて鼻水、せき など
全身症状(だるい、関節痛、筋肉痛)もあるのですが、話すことのできない赤ちゃんは痛いときにはグズグズと泣いたり機嫌が悪くなるので、熱とぐずり、鼻水、せきなど風邪の症状と似ています。
高熱は乳幼児の場合、熱が出ない場合もあり、それはインフルエンザa型、b型、新型に関わらず言えます。
ですから、一人で歩き回ることのできない赤ちゃんがインフルエンザにかかったかな?と疑うときの一つの材料に、同居している家族がインフルエンザにかかってしまったか?がインフルエンザに感染したかの一つの指標となります。
インフルエンザに感染している家族がいる場合は赤ちゃんと接触しないようにしましょう。
赤ちゃんにインフルエンザの症状が見られたら?
インフルエンザに赤ちゃんが感染してしまった症状が出たら、すぐに医師に指示を受けましょう。
インフルエンザの検査では発熱してすぐだと正しい結果がでないので受診を迷うかもしれませんが、
赤ちゃんのインフルエンザ感染は重症化すると悪化する進行が早いことが問題なので、
ほかの病気を疑うときでも専門家に意見を聞きましょう。
でも、真夜中に容態が悪化したりして、どうしよう?と迷ったら、
受診が必要かなどを教えてくれる小児専用ダイヤル「#8000」があり、相談できます。
または、救急病院に直接的に問い合わせを。
また、自己判断で解熱剤などを赤ちゃんに与えるのは危険なのでやめましょう。
赤ちゃんにタミフルを飲ませるときの注意点
一般的に、赤ちゃんがインフルエンザにかかったときには、リレンザなどの吸入薬が無理なので、
タミフルの小児用のドライシロップの処方を受けるか、重症化している場合はラピアクタ点滴薬を受けます。
タミフルはインフルエンザのウイルスの増殖を抑える薬で、使用途中でタミフルの服用をやめると、
インフルエンザのウイルスが再燃したり、薬に対する耐性のあるインフルエンザに変異することがあるので、
熱が下がっても処方された分は飲みきることが大切です。
ただ、副作用もあることから製薬会社は1歳未満の方へタミフルの投与を推奨していないので、
小児科によっては副作用のことも説明してから、保護者の方に同意書に署名をしてもらうところもあります。
*タミフルの副作用(添付文書より)
頻度不明の重大なもの:ショック、肝機能障害、皮膚粘膜眼症候群、腎不全、
精神神経症状、血便など
軽症なもの:下痢、嘔吐、腹痛など
タミフルによる幻覚や異常行動も心配ですが、インフルエンザは発熱に伴う異常行動をおこしやすい病気(インフルエンザ脳症)ですので、赤ちゃんから少なくとも異常があった時の早期発見のため2日間は目を離さないようにしましょう。
まとめ
どうでしたか?
インフルエンザにかかったかも?と疑ったらきちんと医療機関に行きましょうね。
赤ちゃんがインフルエンザにかかったら、お家でのケアの仕方は、基本は風邪の時と一緒。
脱水や重症化のサインを見のがさないように目を離さずに様子をみて、
水分補給をこまめにし(母乳は飲みたいだけ飲ませます)、
熱が高いときは薄着にしたり、離乳食をはじめている場合は一段階戻したり、
おふろに入るのは熱がちゃんと下がってからというもの。
赤ちゃんにとってのホームドクターはお母さんです。
かわいい赤ちゃんのために、大変ですが頑張りましょうね!