日本三大祭りってご存知ですか?
日本三大祭りとは大阪市大阪天満宮の天神祭、
東京都神田明神の神田祭、そして京都市八坂神社の祇園祭りです。
どのお祭りも、「聞いたことがある」という方がほとんどですよね。
その中でも京都の祇園祭は梅雨が明ける頃の
7月頭から1カ月間行われる長いお祭りです。
京都の夏の風物詩で毎年楽しみにしている方が日本中にいます。
今回はその京都の祇園祭の日程と先祭りと後祭り、
おすすめの見所についてご紹介します。
京都の祇園祭の日程
2015年の祇園祭は7月1日から7月31日までの
1か月間行われます。
1カ月の間にさまざまな行事があります。
祇園祭の行事の日程
7月 1日~5日 吉符入り
7月 2日 鬮取式(くじとりしき)
7月10日~14日 鉾建・山建
7月10日 神興洗
7月12日~13日 鉾曳き初め
7月14日~16日 宵山・屏風祭
7月16日 日和神楽
7月17日 前祭山鉾巡行・神幸祭
7月21日~23日 宵山
7月24日 後祭山鉾巡行・花傘巡業・還幸祭
7月28日 神興洗
7月31日 夏越祭
祇園祭の前祭と後祭って?
前祭と書いて”さきまつり”と読みます。
後祭は”あとまつり”ですね。
祇園祭はそもそも疫病退散を祈願する祭りで、7月17日の神幸祭と
7月24日の還幸祭に合わせて山鉾巡行をすることが習わしとなっていました。
しかし、高度成長期以降からは観光促進などをするため、
前祭と後祭を合わせて巡行しました。
約半世紀ほど合同巡行が続きましたが、1000年以上継承されてきた
前祭・後祭のある祇園祭本来の形に戻そうと2014年から復活しました。
山鉾巡行や宵山など、前祭にも後祭にもありますが
違った雰囲気を楽しむことができますよ。
前祭の山鉾巡行のコースは、
四条烏丸 (午前9時00分)
→ 河原町四条(午前9時40分)
→ 河原町御池 (午前10時35分)
→ 新町御池(午前11時25分)
となっていて、23基の山と鉾が巡行します。
後祭の山鉾巡行のコースは、
烏丸御池 (午前9時30分)
→ 河原町御池(午前10時05分10:05)
→ 四条河原町(午前9時00分)
→ 四条烏丸 (午前11時22分)
となっていて、10基の山と鉾が巡行します。
後祭の山鉾巡行は前祭とコースは同じで出発・終点が反対、
巡行に参加する山と鉾が少ないですが、
八坂神社から出発する花笠巡行も行われます。
花傘巡行は子供神輿を先導とした約1000人の行列で、
舞妓さんや芸子さん、花笠娘等の女性が多く参加しています。
花笠巡行のコースは、
八坂神社(午前10時00分)
→ 四条寺町
→ 寺町御池
→ 河原町御池
→ 四条河原町
→ 八坂神社(午前11時43分)
となっていて、寺町御池から四条河原町の間は
後祭山鉾巡行のあとに続けて巡行します。
京都の祇園祭のおすすめの見所
祇園祭のぜひ見てほしいおすすめの見所3つを紹介します。
・山鉾巡行
祇園祭のメイン行事です。
山鉾とは祇園祭の山車(だし)のことで、23基あります。
山鉾の組み立ては縄絡みと呼ばれる伝統的な技法でされており、
釘は一本も使っていません。
縄絡みは巡業中に揺れやゆがみが起こっても吸収することができる
素晴らしい技法です。
山鉾巡行は2009年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
くじ改め(山鉾巡行の順番が間違いないか確かめること)や
辻回し(山鉾を水をまいた竹の上で滑らせて回転させること)が人気です。
・宵山
山鉾巡行の前日の夕方から始まります。
各山鉾町の駒形提灯に灯りがともり、祇園囃子が「コンチキチン」と
あたりに響き渡ります。
山鉾巡行とは違い、落ち着いた雰囲気で夏の京都の風情を感じさせてくれますよ。
・神幸祭、還幸祭
神幸祭は八坂神社の神様を乗せた3基の神輿が四条御旅所に向かいます。
還幸祭はその逆で、四条御旅所から八坂神社に神様が還る行事です。
2トン余りある神輿を500人以上の男たちが担ぎ、
天に向かって高々と差し上げると歓声が沸き上がります。
山鉾巡行とは違う熱気あふれるものとなっています。
まとめ
いかがでしたか?
1000年以上も続く歴史ある京都の祇園祭。
夏の京都は風が通りにくくとても暑いのですが、一見の価値ありです!
祇園祭にお出かけされる場合は、水分補給をまめにし、
適度に休憩をとりながら楽しんでくださいね。