京都の祇園祭のお稚児さんって、毎年選出がニュースになりますよね。
選ばれることはすごいこと!と知っていても、
一体何が大変なのか、どうやって選ばれるのか、
お金持ちしかなれないと言う費用についてお伝えします。
京都の祇園祭のお稚児さんって?
京都の祇園祭のお稚児さんは10歳前後の男の子がなります。
祇園祭の生神様として、長刀鉾町へ八坂神社から養子に出されるので、
6月23日にお稚児さんの結納の儀式があります。
お稚児さんは地面を歩いてはいけないと言われていますが、
それは7月13日に十万石大名の位である正五位少将を授かり、
7月17日のお位返しの儀までの間の事。
(14日の一里塚松飾式は地面を歩くことが許されています)
でも、正五位少将の間は母親がお世話することも許されず、
食事を運ぶのも、お世話するのもすべてを男性(父親や祖父など)がします。
料理は女の手で作ったものを食べてはいけません。
稚児の見ものとして有名なのは山鉾巡行で見せる稚児舞。
山鉾巡行(7月17日)に鳳凰の天冠に金襴の振袖、紋織り袴の姿で
禿を左右の両側に連れ従え、稚児舞を鉾の中央で踊る姿は可愛らしいですね。
祇園祭のお稚児さんの選び方
祇園祭のお稚児さんは長刀鉾保存会によって、京都の資産家の中から
8~10歳の男の子を選びます。
立候補などはなく、すべて秘密裏に進められます。
尚、過去1年以内に家族内で不幸があった家庭は選定から除外されます。
資産家から選ばれるのは、祇園祭のお稚児さんのサポートには
気力、体力だけではなく、ものすごくお金がかかるから。
候補に挙げられる家庭も限られていますので、親子代々でお稚児さんをしたり、
兄弟でお稚児さんをするケースもよくあります。
祇園祭のお稚児さんにかかる費用
祇園祭のお稚児さんにはすごくお金がかかる・・・
と言うのは有名ですよね。
推定ではお稚児さん関係でかかる費用は2000万円ほどと言われています。
でも、お稚児さんに選ばれたお家の、お稚児さんのお母さんの着物を用意する
呉服屋さんは、そのお母さんの着物関係の売り上げだけで1年暮らしていけるとか。
祇園祭のお稚児さんは色々な儀式が執り行われますので、
その儀式ごとに着物を買いそろえなくてはいけません。
他にも、お祝いの品を買い揃えたり・・・などでも巨額の費用がかかります。
資産家のお坊ちゃまばかりなのも頷けますよね。
まとめ
壮大な歴史を感じる祇園祭。
お稚児さんの世界ってどんなんだろう?なんて興味もありますが、
お稚児さんだけじゃなく、お金のことや家族が本当に大変ですね。
お父さんは祇園祭の期間中は仕事に行かずに
お稚児さんのサポートをするとも。
何ともはや、すごいですね。